古典占星術クイズ
匿名サンプルチャートを使い、表示星・派生ハウス・月・アスペクト・ターム・リセプション・ディグニティ・セクト・ハイーズ・アンティシアまで古典ホラリーの核心を練習する。
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正解数
ホラリー基礎
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古典占星術 用語集 — テストに出た用語の確認
Sect(セクト)
昼夜の区分。太陽が地平線上なら昼チャート、地平線下なら夜チャート。昼セクトの惑星は太陽・木星・土星、夜セクトの惑星は月・金星・火星。水星は太陽に対して東方か西方かで性質が変わる。
昼チャート / 夜チャート
太陽がASCからDSCへ向かう上半球にあれば昼チャート、DSCからASCへ向かう下半球にあれば夜チャート。ホールサインのハウス番号だけでなく、ASC・DSCの実度数と太陽の度数を確認する。
表示星
質問者・相手・事柄を表す天体。相談者は1ハウスとその支配星、相手は質問内容に応じたハウスとその支配星で見る。月は共同表示星として、事態の流れや質問者の状態を補助的に示す。
ホールサイン
ASCが入ったサイン全体を1ハウスとし、次のサイン全体を2ハウスとして数える方式。ハウスカスプは各サイン0度になるが、ASCやMCの実度数は別に重要な感受点として読む。
Derived Houses(派生ハウス)
ある人物の持ち物・家族・仕事などを、その人物のハウスを起点に数える方法。パートナーは7ハウス、その人のお金は7ハウスから2番目なので、ラディカルでは8ハウスになる。
アスペクト
天体同士の角度関係。ホラリーで主に使うのはコンジャンクション、セクスタイル、スクエア、トライン、オポジション。成就判断では、表示星同士がこれから完成するか、すでに離れたかを重視する。
Application(アプリケーション・接近)・分離
Application(アプリケーション・接近)は、相対的に速い天体が遅い天体へ向かい、これからコンジャンクションや主要アスペクトを完成させようとしている状態。ホラリーでは、まだ起きていないこと、これから結びつく可能性、未来へ進む力を読む。Separation(セパレーション・分離)は、完全なアスペクトを過ぎて天体同士が離れていく状態。すでに起きたこと、ピークを過ぎた出来事、質問の背後にある過去の経緯を読む。重要なのは、Application(アプリケーション・接近)しているだけで成就確定にしないこと。完成前にプロヒビション、フラストレーション、リフラネーションが入ると、完成の流れは止まることがある。反対に、分離していても、月などが光を伝達すれば別の天体へ意味が引き継がれる。
月
月は質問者の共同表示星であり、事態の流れを示す。月がどの天体から離れ、次にどの天体へApplication(アプリケーション・接近)するかを見ることで、過去の経緯と今後の展開を読む。
吉星 / 凶星
吉星は木星と金星、凶星は土星と火星。吉星は緩和、援助、保護、仲介を示しやすく、凶星は困難、遅延、切断、損傷を示しやすい。ただし、吉星があるだけで成就とはしない。吉星がどの表示星を見ているか、Reception(レセプション・受容)があるか、アスペクトがApplication(アプリケーション・接近)か分離か、ハウス文脈に合っているかを確認する。凶星の傷があっても、吉星の強い援助やReception(レセプション・受容)があれば、凶意が緩み、危険から解放される場合がある。
Essential Dignity(エッセンシャルディグニティ・本質的品位)
本質的品位は、惑星が現在いるサインや度数で、どれだけ自分本来の力・権限・居場所を持てるかを見る評価。主な5種は、ドミサイル、高揚、トリプリシティ、ターム、フェイス。これは「その惑星が何者として振る舞えるか」を見る軸で、ハウス位置や逆行などを見る偶発的品位とは別に扱う。リリー式の目安では、ドミサイルが最も強く、次に高揚、トリプリシティ、ターム、フェイスと弱くなる。
Domicile(ドミサイル・本拠地)
ドミサイルは、惑星が自分自身の領地であるサインにいる状態。王が自分の城にいるように、最も強い権限、資源、自由度を持つ。自分のルールで動けるため、安定して力を発揮しやすい。Exaltation(エグザルテーション・高揚)が名誉ある特別待遇なら、ドミサイルはその土地の主人であり、長期的・実務的には最も確かな品位として扱う。
Exaltation(エグザルテーション・高揚)
Exaltation(エグザルテーション・高揚)は、惑星が自分の城ではない場所で、名誉ある特別な客として最高の待遇を受ける状態。極めて強く、目立ち、高い評価、誇り、称賛、理想化された力を示す。ただし自宅ではないため、ドミサイルほど自由で安定した権限ではない。強く輝くが、状況や評価に支えられている面がある。木星は蟹座15度で高揚し、蟹座の養育・保護・豊かさの性質によって、木星の慈悲と拡大が名誉ある形で強まる。Exaltation(エグザルテーション・高揚)の反対がフォールで、名誉を失い、力が落ち込む状態になる。
Triplicity(トリプリシティ・三区分)
火・地・風・水の元素ごとに割り当てられる品位。昼夜で支配星が変わる。火サインの昼の第一支配星は太陽。
Term/Bound(ターム・バウンド・境界)
各サイン30度をさらに細かく分けた品位。ドミサイルや高揚より弱いが、受容やミューチュアルリセプションを見る時に重要。このチャートでは月が金星ターム、水星が火星ターム、火星が水星タームにある。
Face/Decan(フェイス・デカン)
各サイン10度ごとに割り当てられる最も弱い本質的品位。単独では大きな力ではないが、まったく品位がない状態よりは自分の足場を持つ。
Detriment(デトリメント・障害) / Fall(フォール・下降)
デトリメントは、惑星が自分のドミサイルの反対サインにいる状態。自分の流儀が通じない敵国にいるようなもので、本来の力を出しにくく、環境に縛られる。フォールは、Exaltation(エグザルテーション・高揚)の反対サインにいる状態。高く評価される場所の反対なので、名誉を失う、落ち込む、力が萎縮する、評価が下がるという形で出やすい。どちらも本質的衰弱だが、デトリメントは居場所・流儀の不一致、フォールは名誉・評価の失墜として区別して読む。
Peregrine(ペレグリン・放浪)
ドミサイル・高揚・トリプリシティ・ターム・フェイスのどれも持たない状態。旅人のように足場がなく、惑星が力を発揮しにくい。
Accidental Dignity(アクシデンタル・ディグニティ・偶発的品位)
サインそのものではなく、ハウス位置、順行・逆行、太陽との距離、セクト、ハイーズなどによる強弱。アングルにある天体は強まり、逆行やコンバストは弱まる。
アクシデンタル・デビリティ(Accidental Debility / 偶発的障害)
エッセンシャル・デビリティが「惑星そのものの質の劣化(例:金星が牡羊座にあり、本来の調和を失い粗暴になる)」であるのに対し、アクシデンタル・デビリティは「惑星の質はともかく、外部環境や状況によって偶発的に力を奪われている状態」を示す。例えるなら、有能な人物(エッセンシャル・ディグニティが高い)が、牢獄に閉じ込められていたり、病気で動けなかったりする状態である。
1. 太陽の熱と光による障害(Sun's Beams / Combust)
太陽の強烈な光は、近づく惑星の姿を隠し、その力を完全に焼き尽くす。これは最も深刻なアクシデンタル・デビリティの一つである。
コンバスト(Combust / 燃焼):太陽から8°30′以内に位置する状態。惑星の力は完全に失われ、事象が隠蔽されたり、権力者(太陽)によって圧倒され、無力化されることを意味する。失せ物であれば「見えない場所に隠されている」、病気であれば「深刻で原因が掴みにくい」と判断される。
アンダー・ザ・サンビーム(Under the Sunbeams / 太陽の光線下):太陽から17°以内(8°30′より外)に位置する状態。コンバストほど致命的ではないが、依然として太陽の陰に隠れており、十分な力を発揮できない。
2. ハウスの配置による障害(Cadent / 悪意のハウス)
惑星が天球上のどの位置(ハウス)にあるかは、その活動力に直結する。アングル(1、4、7、10)が最も強く、そこから遠ざかるほど力が衰える。
ケイデント・ハウス(3、6、9、12ハウス)への配置:「落ちる」「衰える」を意味し、日周運動によってアングル(基点)から遠ざかり、力を失いつつある状態である。特に以下の2つのハウスはアセンダントの光を見ない(アスペクトを持たない)ため、極めて強力なデビリティとなる。
12ハウス(悪霊のハウス):投獄、監禁、隠れた敵、秘密裏の破壊工作、自己破滅を表し、最も深い孤立と無力化を示す。
6ハウス(不運のハウス):病気、苦役、隷属状態、役に立たない事柄を表す。
8ハウス(死のハウス):サクシデントではあるが、ディセンダント(西の地平線)へ向かって落ちていく「死の門」であり、衰退、損失、恐怖を表すため、強いデビリティとして扱われる。
3. 運行状態による障害(Retrograde / Station)
天球上での惑星の動きが通常と異なる場合、事象のスムーズな進行が妨げられる。
逆行(Retrograde):惑星の動きが後ろ向きに見える状態。ホラリーやイベントにおいては、「事態の遅延」「計画の撤回」「合意の破棄」「病気の再発」「過去の問題の蒸し返し」など、物事が前進しない客観的な障害を示す。
ステーション(Station / 留):逆行の開始時や順行に戻る際、惑星が一時的に停止して見える状態。状況が完全に膠着し、身動きが取れない危機的な状態を表す。
速度低下(Slow in motion):惑星の1日の運行速度が平均より遅い場合、事象の進展が遅れ、実行力が伴わないことを示す。
4. 凶星との関わりによる障害(Affliction by Malefics)
伝統的な凶星(マレフィック)である火星、土星、および月の交点(サウスノード)からの直接的な干渉である。
凶アスペクトとコンジャンクション:火星や土星とコンジャンクション(合)、あるいはスクエア(90°)やオポジション(180°)を形成している状態。物理的な破壊、争い、抑圧、切断などの悪影響を受ける。
サウスノード(ドラゴン・テイル)との合:サウスノードは「減少」「腐敗」「漏出」の性質を持つとされ、これにコンジャンクションする天体はその象意の力を吸い取られ、弱退する(富の損失や健康の悪化など)。
ベシージ(Besieged / 包囲):一つの惑星が、火星と土星の間に挟まれている(両凶星とアスペクトを形成し、逃げ場がない)状態。非常に危険な状況や、二つの悪運に挟まれて身動きが取れない絶望的な状態を示す。
5. セクト(昼夜の区分)への不適合
昼夜(光と闇、熱と冷)の原理に基づく制限である。惑星が自身の性質に合わない環境に置かれると、その有益性が損なわれる。
昼の惑星(太陽、木星、土星)が夜のチャートにおいて地平線上にあったり、女性サイン(夜のサイン)にあったりする状態。
夜の惑星(月、金星、火星)が昼のチャートにおいて地平線上にあったり、男性サイン(昼のサイン)にあったりする状態。
【実践での解釈例】
ホラリー占星術において、質問者を表す1ハウスの支配星が「6ハウス(病気・隷属)にあり、逆行(遅延・後退)しており、さらに太陽にコンバスト(隠蔽・無力化)されている」場合、質問者は物理的・環境的に完全に身動きが取れず、事態を好転させる力を一切持っていない(極めて強いアクシデンタル・デビリティを負っている)と客観的に判断される。
1. 太陽の熱と光による障害(Sun's Beams / Combust)
太陽の強烈な光は、近づく惑星の姿を隠し、その力を完全に焼き尽くす。これは最も深刻なアクシデンタル・デビリティの一つである。
コンバスト(Combust / 燃焼):太陽から8°30′以内に位置する状態。惑星の力は完全に失われ、事象が隠蔽されたり、権力者(太陽)によって圧倒され、無力化されることを意味する。失せ物であれば「見えない場所に隠されている」、病気であれば「深刻で原因が掴みにくい」と判断される。
アンダー・ザ・サンビーム(Under the Sunbeams / 太陽の光線下):太陽から17°以内(8°30′より外)に位置する状態。コンバストほど致命的ではないが、依然として太陽の陰に隠れており、十分な力を発揮できない。
2. ハウスの配置による障害(Cadent / 悪意のハウス)
惑星が天球上のどの位置(ハウス)にあるかは、その活動力に直結する。アングル(1、4、7、10)が最も強く、そこから遠ざかるほど力が衰える。
ケイデント・ハウス(3、6、9、12ハウス)への配置:「落ちる」「衰える」を意味し、日周運動によってアングル(基点)から遠ざかり、力を失いつつある状態である。特に以下の2つのハウスはアセンダントの光を見ない(アスペクトを持たない)ため、極めて強力なデビリティとなる。
12ハウス(悪霊のハウス):投獄、監禁、隠れた敵、秘密裏の破壊工作、自己破滅を表し、最も深い孤立と無力化を示す。
6ハウス(不運のハウス):病気、苦役、隷属状態、役に立たない事柄を表す。
8ハウス(死のハウス):サクシデントではあるが、ディセンダント(西の地平線)へ向かって落ちていく「死の門」であり、衰退、損失、恐怖を表すため、強いデビリティとして扱われる。
3. 運行状態による障害(Retrograde / Station)
天球上での惑星の動きが通常と異なる場合、事象のスムーズな進行が妨げられる。
逆行(Retrograde):惑星の動きが後ろ向きに見える状態。ホラリーやイベントにおいては、「事態の遅延」「計画の撤回」「合意の破棄」「病気の再発」「過去の問題の蒸し返し」など、物事が前進しない客観的な障害を示す。
ステーション(Station / 留):逆行の開始時や順行に戻る際、惑星が一時的に停止して見える状態。状況が完全に膠着し、身動きが取れない危機的な状態を表す。
速度低下(Slow in motion):惑星の1日の運行速度が平均より遅い場合、事象の進展が遅れ、実行力が伴わないことを示す。
4. 凶星との関わりによる障害(Affliction by Malefics)
伝統的な凶星(マレフィック)である火星、土星、および月の交点(サウスノード)からの直接的な干渉である。
凶アスペクトとコンジャンクション:火星や土星とコンジャンクション(合)、あるいはスクエア(90°)やオポジション(180°)を形成している状態。物理的な破壊、争い、抑圧、切断などの悪影響を受ける。
サウスノード(ドラゴン・テイル)との合:サウスノードは「減少」「腐敗」「漏出」の性質を持つとされ、これにコンジャンクションする天体はその象意の力を吸い取られ、弱退する(富の損失や健康の悪化など)。
ベシージ(Besieged / 包囲):一つの惑星が、火星と土星の間に挟まれている(両凶星とアスペクトを形成し、逃げ場がない)状態。非常に危険な状況や、二つの悪運に挟まれて身動きが取れない絶望的な状態を示す。
5. セクト(昼夜の区分)への不適合
昼夜(光と闇、熱と冷)の原理に基づく制限である。惑星が自身の性質に合わない環境に置かれると、その有益性が損なわれる。
昼の惑星(太陽、木星、土星)が夜のチャートにおいて地平線上にあったり、女性サイン(夜のサイン)にあったりする状態。
夜の惑星(月、金星、火星)が昼のチャートにおいて地平線上にあったり、男性サイン(昼のサイン)にあったりする状態。
【実践での解釈例】
ホラリー占星術において、質問者を表す1ハウスの支配星が「6ハウス(病気・隷属)にあり、逆行(遅延・後退)しており、さらに太陽にコンバスト(隠蔽・無力化)されている」場合、質問者は物理的・環境的に完全に身動きが取れず、事態を好転させる力を一切持っていない(極めて強いアクシデンタル・デビリティを負っている)と客観的に判断される。
アングル / サクシデント / ケーデント
アングルは1・4・7・10ハウスで最も強い。サクシデントは2・5・8・11ハウスで中程度。ケーデントは3・6・9・12ハウスで弱い。偶発的品位を測る基本分類。
House of JOY
惑星が特定のハウスで喜ぶ伝統的配置。月は3ハウス、水星は1ハウス、金星は5ハウス、太陽は9ハウス、火星は6ハウス、木星は11ハウス、土星は12ハウスを喜ぶ。
Combust(コンバスト・燃焼)
コンバストは、惑星が太陽と同じサインにあり、太陽から8度30分以内に入る状態。単なる距離だけでなく、同一サイン内で太陽の肉体的な近さに捕まることが条件になる。アンダー・ザ・サンビームより深く太陽の熱と光に入り、惑星は焼き尽くされるように本来の力を大きく失う。強い偶発的衰弱として扱い、人物の表示星なら、恐怖、無力化、圧倒、権力者や強い環境に押さえ込まれて自由に動けない状態を示しやすい。探し物なら、強烈に目立つものの陰で見えなくなる描写にもなる。カジミとは評価が逆になる。
Cazimi(カジミ・太陽の心臓部)
カジミは、惑星が太陽中心から17分以内に入る状態。コンバストの範囲内にありながら、焼かれるのではなく、太陽の心臓部に入って王の直接保護を受けるように特別に強められる。太陽に近いことが損傷から強化へ反転する例外であり、コンバストやアンダー・ザ・サンビームと混同しない。
Under the Sunbeams(アンダー・ザ・サンビーム)
アンダー・ザ・サンビームは、惑星が太陽の前後17度以内に入り、太陽の強い光の中で見えにくくなる状態。天文学的な不可視が、占星術では機能低下、隠蔽、従属、自律性の制限として読まれる。コンバストほど致命的に焼かれる段階ではないが、惑星は太陽が象徴する権力者、目上の人物、強い環境要因の支配下に入り、自分の力を十分に発揮しにくい。紛失物の表示星なら、大きく目立つものの近くに隠れて見えにくい描写にもなる。ただし本質的品位が強い場合や、吉星の援助を受ける場合は、価値や能力の核が完全に失われたとは読まない。
太陽Application(アプリケーション・接近)の3段階
太陽へのApplication(アプリケーション・接近)は段階を分けて読む。外側はアンダー・ザ・サンビームで、太陽から17度以内。これは弱体化、隠蔽、従属を示す。内側はコンバストで、太陽と同じサインにあり、太陽から8度30分以内。これは強い損傷、無力化、焼かれる状態を示す。中心はカジミで、太陽中心から17分以内。これは太陽の心臓に入り、損傷が保護と強化へ反転する。さらに、惑星が太陽へApplication(アプリケーション・接近)しているのか、太陽から分離しているのかも重要。太陽へ向かうなら損耗が強まり、太陽から離れるなら危機から回復しつつあると読む。太陽がその惑星を受容する場合、たとえば太陽のドミサイルである獅子座内でのApplication(アプリケーション・接近)なら、強い圧力の中にも保護が働き、害意が軽減される場合がある。
太陽の光について
1. 太陽のオーブにおける3つの空間領域と、歴史的な数値の差異
天体が太陽のオーブ(勢力圏)に突入した際の損傷の度合いは、時代と提唱者によって天文学的境界(度数と分)の定義に揺れが存在する。これらは当時の観測技術や、各天体の視覚的な明るさ(視等級)の違いをどう理論に落とし込むかという、自然哲学上の議論の痕跡である。
① カジミ(Cazimi / In the Heart / Samim):太陽の心臓部
燃焼の領域を突き抜け、太陽の中心核にすっぽりと入り込むことで、損傷が「無敵の保護と絶大な力」へと極端に反転する領域。
・アブー・マアシャル/サール・イブン・ビシュル/レトリウスの定義:太陽と完全に「同一の度数」にあるか、あるいは太陽から経度で「16分(0°16')」以内の距離にある状態。
・アル・ビルーニーの定義:「samim(サミーム)」。太陽からの距離が「わずか16分」残るまでの状態。
・ウィリアム・リリーの定義:太陽の中心から前方または後方に「17分(0°17')」以内の距離。
② コンバスト(Combust / Burned up / Muhtariq):燃焼
太陽の極度の熱によって天体が物理的・象徴的に「焼き尽くされる」状態。事柄の致命的な無力化、恐怖、深い隠蔽を示す傾向を持つ。
・アブー・マアシャル等のアラビア期の一般的定義:太陽から約1度〜7.5度離れた帯域。
・アル・ビルーニーの定義:太陽からの距離が「6度」になるまでの帯域。
・ウィリアム・リリーの定義:太陽と「同じサイン(星座)」にあり、太陽から「8度30分」以内の距離。
③ アンダー・ザ・サンビーム(Under the Sunbeams / Under the rays):太陽光下
太陽の強い光の中に入り込み、視覚的に見えなくなり始める状態。機能の低下、自律性の制限、圧倒的な環境要因への従属を示す傾向がある。
・アブー・マアシャル等のアラビア期の一般的定義:太陽から約7.5度〜15度離れた帯域。
・ヘファイスティオの定義:天体が太陽の光から現れる(ヘリアカル・ライジング)基準距離を「15度」と規定している。
・アル・ビルーニーの定義(天体別・視等級に基づく細分化):アル・ビルーニーはこれを一律の度数とせず、天体の明るさに応じて「光から抜け出すために必要な距離」を天文学的に定義した。すなわち、金星と水星は「12度」、土星と木星は「15度」、火星は最も暗く見えにくいため「18度」まで太陽光下(Under the rays)の影響を受けるとした。
・ウィリアム・リリーの定義:一律で太陽から「17度」以内の距離。
2. 接近(Application)と分離(Separation)による「損耗のベクトル」
天体がこの危険な領域の中にあるとき、それが「太陽に向かって進んでいる(接近)」のか、「太陽から離れつつある(分離)」のかを区別することは、事象が「これから死(破滅)へ向かう」のか「危機を脱しつつある」のかを測る極めて重要な時間のパラメーターである。
提唱者:グイド・ボナッティ/出典:『146の考慮事項』
原典の理の構造:ボナッティは、この動的なプロセスを「熱病(Fever)からの回復」という比喩を用いて極めて詳細に言語化している。「彼女(月などの天体)が太陽から離れていく時よりも、太陽に向かっていく時の方が障害は大きい。なぜなら、彼女が太陽から遠ざかり、5度離れた時、彼女は完全に自由になったわけではないが『脱出した(escaped)』と言われるからだ。それはちょうど、熱病が去った人が、まだ弱く気絶しそうであっても、健康を取り戻すことが確保されたため『回復した』と言われるのと同じである」。
すなわち、太陽への「接近(Application)」は、過剰な熱によって急速に消耗させられ、最終的な無力化へと事態が進行していくプロセスを示す。対して、太陽からの「分離(Separation)」は、まだ後遺症(弱体化や従属)は残っているものの、最悪の危機的状況はすでに底を打ち、徐々に本来の力を回復しつつあるプロセスとして解釈される傾向を持つ。
3. レセプション(受容)による救済のアルゴリズム
燃焼という最大の不運の中にあっても、太陽がその天体を自らの「ドミサイル(本来の座)」や「イグザルテーション(高揚の座)」として迎え入れている場合、太陽は「焼き殺す敵」ではなく「庇護者」へと機能が反転する。
言及者:ウィリアム・リリー(およびアラビアの実務家たち)/出典:『クリスチャン・アストロロジー』第1巻・第2巻等
理の構造:例えば月が獅子座(太陽のドミサイル)で太陽とコンジャンクション(合)して燃焼する場合、太陽は自らの領地で月を「受容(Receive)」する。このとき、太陽による燃焼の悪意は大きく軽減される。ただし、これは「無傷で楽に成功する」ことを意味しない。リリーは、レセプションが介在する困難なアスペクトや配置について「事柄の成就(perfection)を意味する。ただし、疲労と多くの懇願(weariness and much solicitation)を伴うが」と記述している。
天体が太陽のオーブ(勢力圏)に突入した際の損傷の度合いは、時代と提唱者によって天文学的境界(度数と分)の定義に揺れが存在する。これらは当時の観測技術や、各天体の視覚的な明るさ(視等級)の違いをどう理論に落とし込むかという、自然哲学上の議論の痕跡である。
① カジミ(Cazimi / In the Heart / Samim):太陽の心臓部
燃焼の領域を突き抜け、太陽の中心核にすっぽりと入り込むことで、損傷が「無敵の保護と絶大な力」へと極端に反転する領域。
・アブー・マアシャル/サール・イブン・ビシュル/レトリウスの定義:太陽と完全に「同一の度数」にあるか、あるいは太陽から経度で「16分(0°16')」以内の距離にある状態。
・アル・ビルーニーの定義:「samim(サミーム)」。太陽からの距離が「わずか16分」残るまでの状態。
・ウィリアム・リリーの定義:太陽の中心から前方または後方に「17分(0°17')」以内の距離。
② コンバスト(Combust / Burned up / Muhtariq):燃焼
太陽の極度の熱によって天体が物理的・象徴的に「焼き尽くされる」状態。事柄の致命的な無力化、恐怖、深い隠蔽を示す傾向を持つ。
・アブー・マアシャル等のアラビア期の一般的定義:太陽から約1度〜7.5度離れた帯域。
・アル・ビルーニーの定義:太陽からの距離が「6度」になるまでの帯域。
・ウィリアム・リリーの定義:太陽と「同じサイン(星座)」にあり、太陽から「8度30分」以内の距離。
③ アンダー・ザ・サンビーム(Under the Sunbeams / Under the rays):太陽光下
太陽の強い光の中に入り込み、視覚的に見えなくなり始める状態。機能の低下、自律性の制限、圧倒的な環境要因への従属を示す傾向がある。
・アブー・マアシャル等のアラビア期の一般的定義:太陽から約7.5度〜15度離れた帯域。
・ヘファイスティオの定義:天体が太陽の光から現れる(ヘリアカル・ライジング)基準距離を「15度」と規定している。
・アル・ビルーニーの定義(天体別・視等級に基づく細分化):アル・ビルーニーはこれを一律の度数とせず、天体の明るさに応じて「光から抜け出すために必要な距離」を天文学的に定義した。すなわち、金星と水星は「12度」、土星と木星は「15度」、火星は最も暗く見えにくいため「18度」まで太陽光下(Under the rays)の影響を受けるとした。
・ウィリアム・リリーの定義:一律で太陽から「17度」以内の距離。
2. 接近(Application)と分離(Separation)による「損耗のベクトル」
天体がこの危険な領域の中にあるとき、それが「太陽に向かって進んでいる(接近)」のか、「太陽から離れつつある(分離)」のかを区別することは、事象が「これから死(破滅)へ向かう」のか「危機を脱しつつある」のかを測る極めて重要な時間のパラメーターである。
提唱者:グイド・ボナッティ/出典:『146の考慮事項』
原典の理の構造:ボナッティは、この動的なプロセスを「熱病(Fever)からの回復」という比喩を用いて極めて詳細に言語化している。「彼女(月などの天体)が太陽から離れていく時よりも、太陽に向かっていく時の方が障害は大きい。なぜなら、彼女が太陽から遠ざかり、5度離れた時、彼女は完全に自由になったわけではないが『脱出した(escaped)』と言われるからだ。それはちょうど、熱病が去った人が、まだ弱く気絶しそうであっても、健康を取り戻すことが確保されたため『回復した』と言われるのと同じである」。
すなわち、太陽への「接近(Application)」は、過剰な熱によって急速に消耗させられ、最終的な無力化へと事態が進行していくプロセスを示す。対して、太陽からの「分離(Separation)」は、まだ後遺症(弱体化や従属)は残っているものの、最悪の危機的状況はすでに底を打ち、徐々に本来の力を回復しつつあるプロセスとして解釈される傾向を持つ。
3. レセプション(受容)による救済のアルゴリズム
燃焼という最大の不運の中にあっても、太陽がその天体を自らの「ドミサイル(本来の座)」や「イグザルテーション(高揚の座)」として迎え入れている場合、太陽は「焼き殺す敵」ではなく「庇護者」へと機能が反転する。
言及者:ウィリアム・リリー(およびアラビアの実務家たち)/出典:『クリスチャン・アストロロジー』第1巻・第2巻等
理の構造:例えば月が獅子座(太陽のドミサイル)で太陽とコンジャンクション(合)して燃焼する場合、太陽は自らの領地で月を「受容(Receive)」する。このとき、太陽による燃焼の悪意は大きく軽減される。ただし、これは「無傷で楽に成功する」ことを意味しない。リリーは、レセプションが介在する困難なアスペクトや配置について「事柄の成就(perfection)を意味する。ただし、疲労と多くの懇願(weariness and much solicitation)を伴うが」と記述している。
Retrograde(レトログレード・逆行)
惑星が見かけ上、通常と逆方向へ動く状態。遅延、後退、やり直し、気変わり、戻る動きなどを示す。表示星が逆行している場合、その人物や事柄が前へ進みにくい。
Hayz(ハイーズ)
ハイーズの定義:天体が「ハルブ(適切な半球)」の状態にあり、かつ「自分と同じ性別のサイン」に位置している状態。(例:男性天体である木星が、上記のハルブの条件を満たした上で、男性サインである双子座や天秤座などにいること)
アル・ビルーニー 出典:『占星術の技術の基礎についての理解』
原典の記述:"Moreover it is obvious that Hayyiz is more comprehensive than Halb, because every Hayyiz is a Halb but not every Halb a Hayyiz."
訳:「さらに明らかなこととして、ハイーズはハルブよりも包括的である。なぜなら、すべてのハイーズはハルブであるが、すべてのハルブがハイーズであるとは限らないからである」
なぜハルブ(半球の適合)が天体に一定の安定を与えるのかという点については、宇宙の環境と天体の本質(コンピテンス/適性)の共鳴によって説明される。
天体は、自らの性質(昼の熱・乾、または夜の冷・湿)と調和する環境に置かれたとき、そのエネルギーを最も建設的かつ穏やかに発揮する傾向を持つ。昼の天体は太陽の光が支配する半球にいるとき、夜の天体は太陽の光から離れた半球にいるとき、自らの「担当業務」をこなすための最適な作業環境(ドメイン)を得るのである。
アル・ビルーニー 出典:『占星術の技術の基礎についての理解』
原典の記述:"Moreover it is obvious that Hayyiz is more comprehensive than Halb, because every Hayyiz is a Halb but not every Halb a Hayyiz."
訳:「さらに明らかなこととして、ハイーズはハルブよりも包括的である。なぜなら、すべてのハイーズはハルブであるが、すべてのハルブがハイーズであるとは限らないからである」
なぜハルブ(半球の適合)が天体に一定の安定を与えるのかという点については、宇宙の環境と天体の本質(コンピテンス/適性)の共鳴によって説明される。
天体は、自らの性質(昼の熱・乾、または夜の冷・湿)と調和する環境に置かれたとき、そのエネルギーを最も建設的かつ穏やかに発揮する傾向を持つ。昼の天体は太陽の光が支配する半球にいるとき、夜の天体は太陽の光から離れた半球にいるとき、自らの「担当業務」をこなすための最適な作業環境(ドメイン)を得るのである。
Halb(ハルブ)
ハルブとは、天体が自身のセクト(昼・夜の派閥)に応じて、地平線の上か下かという適切な「半球(Hemisphere)」に位置している状態を指す空間パラメーターである。ここにサインの種類は一切関係しない。
昼の天体(太陽、木星、土星)のハルブ:昼のチャート(太陽が地平線上にある時)では、共に地平線の上に位置すること。夜のチャート(太陽が地平線下にある時)では、共に地平線の下に位置すること。すなわち、常に「太陽と同じ半球(光の領域)」にいる状態である。
夜の天体(月、金星、火星)のハルブ:昼のチャートでは地平線の下に位置し、夜のチャートでは地平線の上に位置すること。すなわち、常に「太陽とは反対の半球(影の領域)」にいる状態である。
昼の天体(太陽、木星、土星)のハルブ:昼のチャート(太陽が地平線上にある時)では、共に地平線の上に位置すること。夜のチャート(太陽が地平線下にある時)では、共に地平線の下に位置すること。すなわち、常に「太陽と同じ半球(光の領域)」にいる状態である。
夜の天体(月、金星、火星)のハルブ:昼のチャートでは地平線の下に位置し、夜のチャートでは地平線の上に位置すること。すなわち、常に「太陽とは反対の半球(影の領域)」にいる状態である。
Reception(レセプション・受容)
Reception(レセプション・受容)は、ある惑星が別の惑星の品位の場所に入り、その場所の支配者が相手を受け取る関係。ドミサイルや高揚だけでなく、タームなど弱い品位も材料になる。Reception(レセプション・受容)があると、スクエアやオポジションのような難しいアスペクトでも、相手を受け入れる余地、交渉の余地、助ける力が生まれる。ただしReception(レセプション・受容)はアスペクトの性質を消す魔法ではない。オポジションなら反対・条件・距離感は残り、スクエアなら労力や摩擦は残る。読むべきことは、誰が誰を受け取るのか、片方だけか両方か、どの品位による受容かである。
Mutual Reception(ミューチュアルリセプション・相互受容)
ミューチュアルリセプションは、2つの惑星が互いに相手の品位の場所に入っている状態。たとえば一方が相手のドミサイルにいて、もう一方が相手のタームにいるような混合型も見る。双方向の交換なので、通常の一方向の受容より関係を成立させる力が強い。アスペクトがあれば実際に働きやすく、アスペクトがなくても潜在的な協力関係として読む。ただし、品位の質が弱い場合は効力も弱い。デトリメントやフォールを含む交換なら、助け合いの中に不安定さや負担も混じる。ミューチュアルリセプションは成就を助けるが、アスペクトの困難さを完全には消さない。
Antiscia(アンティシア)
蟹座0度・山羊座0度を軸にした鏡写しの度数関係。通常のアスペクトでは見えない隠れた接触や類似性として読む。
Contra-Antiscia(コントラアンティシア)
牡羊座0度・天秤座0度を軸にした対称関係。アンティシアより緊張や反対の含みを持つ隠れた関係として扱う。
Void of Course(ボイド・オブ・コース)
月が現在のサインを出るまでに主要アスペクトを完成しない状態。事柄が進みにくい、期待通りにまとまりにくい。
Lunation(ルネーション)
月の満ち欠け。増光する月は力が増し、減光する月は力が弱まると見る。月が表示星や共同表示星として重要な時、月の力を評価する材料になる。
Oriental(オリエンタル・東方) / Occidental(オクシデンタル・西方)
惑星が太陽より先に昇るなら東方、後に昇るなら西方。水星は東方なら昼・男性的、西方なら夜・女性的な性質を帯びるとされる。
Prohibition(プロヒビション・妨害)
プロヒビションは、表示星AとBが成就へ向かってApplication(アプリケーション・接近)している途中で、第三天体Cが先に割り込み、AとBの完成を妨げる状態。これは「絶対に失敗する」という単独の絶望的な印ではなく、直線的な進行が第三要因で一度遮られるという幾何学的な完成順の問題である。見るべき点は、Cが何を表すか、Cが誰に先に接触するか、Cに品位やReception(レセプション・受容)があるか、AとBの本来の完成先が吉か凶かである。プロヒビションがあっても、凶星への接触を切る場合、Cが両者を受容する場合、吉星の保護がある場合、より速い天体が光を伝達する場合は、妨害が救済や迂回路へ変わることがある。
Prohibition(プロヒビション・妨害)の救済条件
救済条件は主に4つ。第一に、Aが凶星や破壊的な対象へ向かっている時、第三天体がその光を切るなら、切断そのものが危険から守る盾になる。第二に、割り込んだ第三天体がAとBの両方を受容しているなら、Cは敵ではなく仲介者・代行者として働く可能性がある。第三に、凶星の傷や妨害があっても、木星や金星など吉星が強く助け、受容も伴うなら、凶意が緩み保護される場合がある。第四に、AとBの直接ルートが塞がれても、月などより速い天体が先にAの光を拾いBへ届けるなら、光の伝達による迂回路として成就を見ることができる。
Frustration(フラストレーション・挫折)
フラストレーションは、AがBへ向かっているのに、待っているはずのBがAの到着前に別の天体Dと結びついてしまい、AとBの完成が崩れる状態。プロヒビションでは第三天体が割り込んでくるが、フラストレーションでは目的地であるBの側が先に別件へ取られる。読みとしては、相手が別の事情に動く、資金や約束が先に別件へ回る、待っていたものが予定通りに残っていない、という形になりやすい。ただしこれも単独で全てを決めず、受容、吉星、光の伝達、完成順を合わせて読む。
Abscission of Light(アブシッション・オブ・ライト・光の切断)
光の切断は、表示星同士が完成する前に、第三天体や別の条件が光の経路を断つこと。通常は成就を止める妨害として読む。しかし、向かっていた完成先が凶星や危険な対象であれば、その接触を切ること自体が救済になる。つまり、切断は常に悪いわけではない。何を切ったのかを確認する必要がある。良い完成を切れば妨害、悪い完成を切れば保護として読む。
Refranation(リフラネーション・後退)
出典:Henry Coley, Clavis Astrologiae Elimata (17th c.) / Al-Biruni, The Book of Instruction in the Elements of the Art of Astrology (1029) / William Lilly, Christian Astrology Book I (1647)
「リフラネーションとは次の通りである。ある天体が他の天体の肉体(コンジャンクション)またはアスペクトへとApplication(アプリケーション・接近)している時、そのアスペクトに至る前にRetrograde(レトログレード・逆行)となる場合である。例えば木星が獅子座の14度にあり、火星が獅子座の10度にあるとする。ここで火星は木星とのコンジャンクションへApplication(アプリケーション・接近)しているが、14度に至る前にRetrograde(レトログレード・逆行)となり、依然として順行を続ける木星と出会うことを、自らの逆行運動によって差し控える(refrains)のである。」— Henry Coley
「リフラネーション(手控え)。もし下位の天体が上位の天体とのコンジャンクションに向かっているが、完了する前にRetrograde(レトログレード・逆行)となる場合、その親和性(アスペクトの関係)はリフラネーションによって挫折したと言われる。」— Al-Biruni
「リフラネーション(REFRENATION)。妨害(Prohibition)のもう一つの形態がある。例えば土星が牡羊座の12度にあり、火星が7度にあるとする。火星は土星とのコンジャンクションへと急いでいるが、10度や11度に達する前にRetrograde(レトログレード・逆行)となり、サイン内を依然として前進し続ける土星とのコンジャンクションに至ることを差し控える。以前のコンジャンクションによって意味されていた事柄は、決して実行されることはない。」— William Lilly
通常のProhibition(プロヒビション・妨害)が「より動きの速い第3の天体が割り込んで光を横取りする」【外的要因による遮断】であるのに対し、Refranationは「Application(アプリケーション・接近)していた表示星自身が軌道を反転させる」【内的要因による撤回】である。もう一つの類似概念Frustration(フラストレーション・挫折)は、待っていた側の重い天体が先に別の天体と結びついてしまう現象を指すが、Refranationでは待っている側の天体はそのまま順行しているにもかかわらず、向かっていた側の天体が引き返すという構造的差異を持つ。
実務適用:質問者(行為の主体)の表示星がRefranationにある場合、「外部から邪魔されて失敗する」のではなく、「質問者自身が途中で意図を変える」「自ら計画を撤回する」「契約の直前で手を引く」という事象の傾向を示すパラメーターとして機能する。
Translation of Light(トランスレーション・光の伝達)
光の伝達は、軽い天体、特に月がAから分離し、次にBへApplication(アプリケーション・接近)して、Aの光をBへ運ぶ技法。AとBに直接アスペクトがない場合でも、速い使者が間を取り持つことで、別経路で事柄がつながる。プロヒビションが見えていても、さらに速い天体が妨害者より先にAの光を拾いBへ届けるなら、妨害を迂回する救済条件になる。確認するのは、光を運ぶ天体の速度、完成順、品位、受容、そしてその天体が何のハウスを支配して何者を表すかである。
Collection of Light(コレクション・光の収集)
光の収集は、AとBが直接つながれない時、両者より重い第三天体CへそれぞれApplication(アプリケーション・接近)し、Cが両方の光を受け取って事柄をまとめる技法。Cは仲介者、調停者、有力者、共通の窓口のように働く。Cに本質的品位があり、AとBの両方を受容するなら、収集は成就を助けやすい。反対に、Cが凶星で衰弱し、両者を受容しないなら、集めるどころか事柄を壊す証言になりやすい。光の伝達は軽い天体が運ぶ技法、光の収集は重い天体が集める技法で、方向が違う。
アヴァージョン(Aversion / 離反・見えない状態)
アヴァージョンは、起点となるサインから数えて2番目、6番目、8番目、12番目に位置するサイン同士の関係において成立する。
「アヴァージョン(離反)。ある場所から2番目、6番目、8番目、または12番目のサインにあること。例えば、双子座にある惑星は蟹座から12番目にあるため、蟹座に対してアヴァージョン(離反)の状態となる。これらの場所は配置(アスペクト)を形成しないため、古典的なアスペクトの体系によって互いを見る(look at)ことも、視認する(see)こともできない。」
天体はサインという「部屋」の窓を通じて互いに光を投げかけ(hurling of rays)、監視し合うことで事象を管理する。しかし、隣の部屋(2番目、12番目)や、死角となる部屋(6番目、8番目)に対しては、視線を通すための光学的な角度が成立しない。したがって、そこにある天体同士は「互いの存在を認識できない(盲点にある)」状態となり、エネルギーのやり取りや対話が不可能となるのである。
ホロスコープにおいて、第1ハウス(アセンダント)は「生命・光・本人(主体)」の入り口である。この第1ハウスから見て、第6ハウス、第8ハウス、第12ハウスは、幾何学的にアスペクトを持たない(アヴァージョンの関係にある)場所となる。主体の生命力(第1ハウス)から「見えない・光が届かない」空間であるため、これらのハウスは伝統的に「病気(第6)」「死(第8)」「隠れた敵や監禁(第12)」といった、主体のコントロールが及ばない、あるいは主体の存在を脅かす事象の領域として体系化された。
※第2ハウスも第1ハウスから見てアヴァージョンであるが、ここは「主体の身体から切り離された外部の所有物(財産)」として扱われる。
アヴァージョンは「事柄が交わらない」「支援が得られない」という強い傾向を示すパラメーターとして機能する。
表示星同士の断絶:質問者(主体)の表示星と、目的物(相手や求める事柄)の表示星がアヴァージョンの位置にある場合、両者には接点がなく、事柄の成就が著しく困難であるか、お互いの意図が全く噛み合っていない(見えていない)状況を示す。
支配星(ディスポジター)からの断絶:ある天体が、自らのサインの支配星(家主)とアヴァージョンの位置にある場合、その天体は家主からのサポート(光の援助)を受け取ることができない。これを「孤立」や「管理されていない状態」として、天体の状態(コンディション)を弱める要因の一つとして評価する。
「アヴァージョン(離反)。ある場所から2番目、6番目、8番目、または12番目のサインにあること。例えば、双子座にある惑星は蟹座から12番目にあるため、蟹座に対してアヴァージョン(離反)の状態となる。これらの場所は配置(アスペクト)を形成しないため、古典的なアスペクトの体系によって互いを見る(look at)ことも、視認する(see)こともできない。」
天体はサインという「部屋」の窓を通じて互いに光を投げかけ(hurling of rays)、監視し合うことで事象を管理する。しかし、隣の部屋(2番目、12番目)や、死角となる部屋(6番目、8番目)に対しては、視線を通すための光学的な角度が成立しない。したがって、そこにある天体同士は「互いの存在を認識できない(盲点にある)」状態となり、エネルギーのやり取りや対話が不可能となるのである。
ホロスコープにおいて、第1ハウス(アセンダント)は「生命・光・本人(主体)」の入り口である。この第1ハウスから見て、第6ハウス、第8ハウス、第12ハウスは、幾何学的にアスペクトを持たない(アヴァージョンの関係にある)場所となる。主体の生命力(第1ハウス)から「見えない・光が届かない」空間であるため、これらのハウスは伝統的に「病気(第6)」「死(第8)」「隠れた敵や監禁(第12)」といった、主体のコントロールが及ばない、あるいは主体の存在を脅かす事象の領域として体系化された。
※第2ハウスも第1ハウスから見てアヴァージョンであるが、ここは「主体の身体から切り離された外部の所有物(財産)」として扱われる。
アヴァージョンは「事柄が交わらない」「支援が得られない」という強い傾向を示すパラメーターとして機能する。
表示星同士の断絶:質問者(主体)の表示星と、目的物(相手や求める事柄)の表示星がアヴァージョンの位置にある場合、両者には接点がなく、事柄の成就が著しく困難であるか、お互いの意図が全く噛み合っていない(見えていない)状況を示す。
支配星(ディスポジター)からの断絶:ある天体が、自らのサインの支配星(家主)とアヴァージョンの位置にある場合、その天体は家主からのサポート(光の援助)を受け取ることができない。これを「孤立」や「管理されていない状態」として、天体の状態(コンディション)を弱める要因の一つとして評価する。
アフリクション(Affliction / 損傷・虐待)
1. 凶星(マレフィック)からの干渉
伝統的な二大凶星である火星(小凶星)および土星(大凶星)からの直接的な攻撃である。
凶アスペクト:凶星からスクエア(90度)またはオポジション(180度)の光線を投げかけられている状態。事象に対する物理的な破壊、争い、抑圧、切断を示す。
コンジャンクション(合):凶星と同宮、あるいはオーブ内で重なっている状態。
サウスノード(ドラゴン・テイル)との合:減少と腐敗を象徴するサウスノードに重なることで、惑星の力が吸い取られ弱退する。
2. 太陽によるコンバスト(燃焼)
太陽の強烈な熱と光によって、惑星がその個性を焼き尽くされる状態である。
太陽から8度30分以内にある惑星は「コンバスト(Combust)」と呼ばれ、極めて深刻なアフリクションとみなされる。
惑星の力が完全に隠蔽・無力化されるため、ホラリー占星術においては「問題が隠されている」「権力者(太陽)によって事象が握りつぶされる」といった客観的な事実を示す。
3. 悪意のハウス(ケイデント)への配置
惑星がどのハウスに位置するかも、アフリクションを決定づける要因(アクシデンタル・デビリティ)となる。特に、アセンダント(生命・光)とアスペクトを持たず、光が届かない以下のハウスへの配置は強い傷つきとなる。
6ハウス(不運・マラ・フォルチュナ):病気、苦役、隷属状態への転落。
8ハウス(死・エピカタフォラ):活力の喪失、損失、死への降下。
12ハウス(悪霊・マルス・デーモン):隠れた敵、投獄、監禁、自己破滅による孤立。
アンギュラー(力を持つ状態)から離れていくケイデント・ハウス全般の配置も、惑星の活動力を奪うためアフリクションの一因となる。
4. エッセンシャル・ディグニティ(本質的品位)の欠如
惑星自身の本質的な質が、環境によって損なわれている状態である。
デトリメント(障害):本来の支配星(ドミサイル)の対向サインに位置し、敵地に囚われて無力化している状態。
フォール(転落):エグザルテーション(高揚)の対向サインに位置し、高い地位から転落し、その惑星の象意が著しく腐敗している状態。
5. 運行状態の異常(逆行と留)
天体観測上の不自然な動きは、そのまま事象の不自然さや停滞に直結する。
逆行(Retrograde):期待された結果の遅延、約束の反故、病気の再発など、事態の後戻りを示す。
留(Station):惑星が天球上で停止して見える状態。状況が完全に膠着し、身動きが取れない危機的状況を表す。
伝統的な二大凶星である火星(小凶星)および土星(大凶星)からの直接的な攻撃である。
凶アスペクト:凶星からスクエア(90度)またはオポジション(180度)の光線を投げかけられている状態。事象に対する物理的な破壊、争い、抑圧、切断を示す。
コンジャンクション(合):凶星と同宮、あるいはオーブ内で重なっている状態。
サウスノード(ドラゴン・テイル)との合:減少と腐敗を象徴するサウスノードに重なることで、惑星の力が吸い取られ弱退する。
2. 太陽によるコンバスト(燃焼)
太陽の強烈な熱と光によって、惑星がその個性を焼き尽くされる状態である。
太陽から8度30分以内にある惑星は「コンバスト(Combust)」と呼ばれ、極めて深刻なアフリクションとみなされる。
惑星の力が完全に隠蔽・無力化されるため、ホラリー占星術においては「問題が隠されている」「権力者(太陽)によって事象が握りつぶされる」といった客観的な事実を示す。
3. 悪意のハウス(ケイデント)への配置
惑星がどのハウスに位置するかも、アフリクションを決定づける要因(アクシデンタル・デビリティ)となる。特に、アセンダント(生命・光)とアスペクトを持たず、光が届かない以下のハウスへの配置は強い傷つきとなる。
6ハウス(不運・マラ・フォルチュナ):病気、苦役、隷属状態への転落。
8ハウス(死・エピカタフォラ):活力の喪失、損失、死への降下。
12ハウス(悪霊・マルス・デーモン):隠れた敵、投獄、監禁、自己破滅による孤立。
アンギュラー(力を持つ状態)から離れていくケイデント・ハウス全般の配置も、惑星の活動力を奪うためアフリクションの一因となる。
4. エッセンシャル・ディグニティ(本質的品位)の欠如
惑星自身の本質的な質が、環境によって損なわれている状態である。
デトリメント(障害):本来の支配星(ドミサイル)の対向サインに位置し、敵地に囚われて無力化している状態。
フォール(転落):エグザルテーション(高揚)の対向サインに位置し、高い地位から転落し、その惑星の象意が著しく腐敗している状態。
5. 運行状態の異常(逆行と留)
天体観測上の不自然な動きは、そのまま事象の不自然さや停滞に直結する。
逆行(Retrograde):期待された結果の遅延、約束の反故、病気の再発など、事態の後戻りを示す。
留(Station):惑星が天球上で停止して見える状態。状況が完全に膠着し、身動きが取れない危機的状況を表す。